告げられた昨晩

「あのね…無理。お通夜 行けないとき!」そう恵美子から告げられた昨晩。「そ、そうか。教師生活多忙だもんね。ごめん無理言って」

「謝るなよ。別にタカフミは悪くありません」気さくに笑う彼女。今日も綺麗だ。

「でもさ、折角日曜でたまに会えるかもと、期待してたから、その終わったら飯でも…。いや本当、お通夜 行けないときじゃ仕方ねぇよ!気を持たせ、悪かった」とりゃっ!

「痛っ」俺の頭にチョップをお見舞い。腰に手を当て、ふんと胸を張る彼女。「だから謝るな!男の子でしょ?えへんと胸張れ!大体ねぇ、一度口にした以上、最後までそう簡単に諦めちゃダメ。ほら、別の突破口でカモン!」バンと背中を叩かれる。

ったく、相変わらず無神経と云うか、大胆不敵と褒めるべきか…。「じゃあさ。次の休みはご飯一緒にどう?」「パス」即答ですか!

「言ってるじゃん。私今休み日曜しか無く、その日も仕事。だからお通夜 行けないとき!」はぁ。先ほど恵美子が口にした言葉を脳内で復唱。そう、諦めるな。

「俺がそっち行き、仕事手伝うよ!」「はぁ!?」彼女が素っ頓狂な声をだす。彼女がお通夜 行けないとき、それでも俺は行動。